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JPモルガンの事業概要
「JPモルガン」は世界の経済大国であるアメリカの金融業界をリードする立場として知られています。ここでは「JPモルガン」について紹介します。
JPモルガンとは

「JPモルガン」はアメリカのニューヨークに本社を構え、200年の歴史を誇る世界有数の金融サービスグループです。様々な有名企業との合併、吸収を繰り返し、J.D.ロックフェラーやA.W.メロンと並んでアメリカ資本主義の発展に大きな影響を与えてきました。
投資銀行業務や個人向け金融サービス、中小企業向け銀行業務、資産運用業務など、総合的な金融サービスを展開しています。世界60ヵ国以上に営業拠点を置き、グローバルな事業展開をしていることでも知られています。
沿革

「JPモルガン」は1799年に設立された「ザ・マンハッタン・カンパニー」の銀行業務に関する事業が母体となっています。しかし、事業自体は1861年にジョン・ピアモント・モルガン(JP.モルガン)さんが父の会社であったJ.S.モルガン・アンド・カンパニーを受け継ぎ創業した会社が手掛けました。1871年には銀行家のアンソニー・ドレクセルさんがパートナーとなり「ドレクセル・モルガン・アンド・カンパニー」を設立し、この会社がのちの「JPモルガン」へと発展します。
当初はアメリカ国内をはじめメキシコなどの鉄道や海運産業に投資活動を行ない、製鉄業にも乗り出し成功を収めたことで、金融界と産業界をリードするアメリカ最大の財閥に成長しました。しかし、1929年の世界恐慌で大きな打撃を受け、市中銀行と証券・投資銀行部門の分離を余儀なくされました。ここで分離された証券・投資銀行部門がのちに「モルガン・スタンレー」となります。
2000年には「チェース・マンハッタン」と「JPモルガン・アンド・カンパニー」が経営統合したことで現在の「JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー」が誕生し、投資銀行業務、個人及び法人向け金融サービスなどを総合的に行なう業界の最大手の企業となりました。子会社である「JPモルガン・チェース銀行」は、2011年10月時点にアメリカ最大の資産を有する銀行へと成長しています。
日本におけるJPモルガン
関東大震災で被災した日本政府が発行した1億5,000万ドルの米ドル債を引き受けたことから、1927年から日本国内でも事業を開始することになりました。第2次世界大戦後の1947年には「チェース・ナショナル銀行」が東京支店を設立し、金融業界のリーダー的存在として日本経済を牽引してきました。
日本では主に金融機関や事業法人を対象としたサービスを提供し、「JPモルガン証券株式会社」「JPモルガン・チェース銀行東京支店」「JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社」の3社が投資銀行業務、資金決済業務、資産運営業務、海外資産管理業務を分担して、グループ体制を整えながら企業運営を行なっています。