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本田技研工業の事業概要
「HONDA」という名称で知られる本田技研工業は、日本を代表する輸送機器、機械工業メーカーです。自動車だけでなく、ロボットや航空機など、常に新しい製品を生み出し続けています。
「HONDA」の歩み

本田技研工業の歩みは、1946年本田宗一郎さんが静岡県浜松市に開設した「本田技研研究所」から始まります。同研究所は内燃機関や各種工作機械の製造、開発を開始し、翌年にはA型自動車用補助エンジンの開発を成功し、1948年に本田技研工業株式会社を設立しました。
1963年にはT360で四輪車業界に参入し、同年にベルギーに二輪車製造拠点を設立しました。ヨーロッパでの製品の生産は、当時の日本の自動車業界において初の試みとして注目を集めました。その後は四輪車、二輪車製造にとどまらず、1981年には世界初となる自動車用ナビゲーションシステム「ホンダエレクトロジャイロケーター」を発表しました。また、翌年には日本の自動車メーカーで初めてアメリカでの四輪車の生産を開始し、1986年からはアメリカで「AQURA」ブランドを展開しました。
カーレースへも積極的に参加し、同年にはパリ・ダカールラリーで1、2、3、5、6位を獲得する快挙を残す他、F1でも好成績を収めました。
太陽電池パネルの開発・生産や二足歩行ロボットの開発にも力を入れており、なかでも初の量産ロボットである「ASIMO」は大きな成功を収めています。
また2000年代には本田宗一郎さんの念願であった航空機業界への参入も果たしました。2003年には小型ジェット機である「Honda jet」の初飛行を成功させ、翌年には小型ジェット機用エンジンの事業化のためGEとの提携も発表しました。2006年にはホンダ・エアクラフト・カンパニーを米国に設立しています。
事業内容

ホンダは「The Power of Dreams」をスローガンとして、従来の二輪、四輪、汎用製品の製造・販売事業以外にも、ロボットや航空機などの新規事業の開発も手掛けています。また、ヨーロッパや北米、南米、アジア、オセアニアなど全世界に事業を展開し、世界中に製品を提供しています。
二輪事業
自転車用の補助エンジンから始まった二輪事業はホンダの原点とも言える事業です。「スーパーカブ」や「Dream CB750 Rour」など、多くの人気製品を販売し、オートバイの世界シェアはNO.1を誇っています。現在は、走行中に二酸化炭素を一切排出しない電動バイクの発売など、地球環境に目を向けた製品の販売も開始しています。
四輪事業
1963年の軽トラック「T360」の発売以来、軽自動車の「Nシリーズ」や「NSX」など、様々な人気車種を販売してきました。ハイブリッド車の車種も拡充し、2012年にはハイブリッド車の販売数が累計100万台を達成しました。
汎用製品事業
ホンダは車両だけでなく、発電機や耕運機など様々な分野で活用される機器や、住宅用太陽電池や船外機といった汎用エンジン、ガスエンジンの開発にも力を入れています。家庭用のプロパンガスで動く発電機など防災などの多様なシーンで活躍する製品の開発も進めています。
ロボット開発
ホンダは「ASIMO」に代表されるようなロボットの開発を長年にわたり行なってきました。こうして生み出された技術と生産された製品の中には福島第一原発の内部調査にも用いられた「高所調査用ロボット」もあります。
航空機開発
小型ジェット機の「Honda jet」には、主翼上面エンジンや、独自開発の自然層流翼やノーズなど、ホンダの技術とこだわりが搭載されています。2012年には量産1号機の生産が開始されました。