上場企業・上場会社情報
アステラスの事業概要
アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併したことによって発足した日本の製薬会社です。2011年には世界の医薬品売上高17位にランクインを果たしています。
沿革

アステラス製薬の前身となった2つの会社のうち、山之内製薬は1923年に、藤沢薬品は1894年にそれぞれ創業されました。
山之内製薬は創業以来、抗生物質「ジョサマイシン」や高血圧症治療剤「ペルジピン」など、様々な医薬品を開発、製造しました。また、ヨーロッパや中国などに生産拠点を設立するなど海外へも展開しており、特に1993年に発売した排尿障害改善剤「ハルナール」は現在90ヵ国以上で販売されています。
藤沢薬品も注射用抗生物質「セファメジン」やアトピー性皮膚炎治療剤「プロトピック」など、多様な医薬品を提供してきました。アメリカ、ドイツ、イギリスなどでも事業を展開し、1993年に発売された免疫抑制剤の「プログラフ」は現在約80ヵ国で販売されるなど海外でも評価を得ています。
合併後は、5月にキャンディン系注射用真菌剤「マイカミン」をアメリカで販売した他、2007年には米国バイオベンチャーの「アジェンシス.Inc」を買収するなど、アメリカ市場での積極的な展開を続けています。
事業活動内容

アステラス製薬は「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念のもと、医薬品の研究開発を行なっています。
研究
アステラス製薬は山之内製薬と藤沢薬品が培ってきた、日本、アメリカ、ヨーロッパのグローバル研究ネットワークを生かし、新薬開発の加速と高質化を実現しています。膨大な候補の中から「くすり」になりうる化合物を探求し、新薬を創出しています。
開発
有効性と安全性を併せ持つ新薬を創出するため、研究で創られた新薬の候補化合物をさらに詳細に調べ上げています。厳しい基準に則った試験を実地し、その結果をもとに臨床試験に入りうるかを判断しています。臨床試験を行なう際でも、日本、アメリカ、ヨーロッパで試験データを共有し、グローバルな開発体制を構築しています。
生産・技術
研究、開発を経て承認された新薬の品質を維持するために、アステラス製薬では生産、技術に厳しい基準を設けています。設備や工程は当然のこと、原料の調達から保管、さらには従業員のトレーニングまで品質管理を徹底しています。
MR活動
MR(医薬情報担当者)は、医療現場に医薬品の情報を提供しています。アステラス製薬では、医療の最前線の細かなニーズに応えることのできるMR活動を目指し、薬を適正に、より有効に使ってもらうために、自社製品のみならず、医薬品全般についての情報を収集しています。