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証券口座を開設する際の注意点
証券会社の口座は、インターネットで気軽に開設できるようになりました。また、オンラインでの証券口座はほぼすべて無料で開設できるというメリットもあります。一方、その簡易さから、不注意に申込んでしまう場合もあるようです。
口座開設の申込みができない人もいる

口座開設の申込みがインターネットでできるようになり、とても簡単に証券会社の口座を開くことができるようになりましたが、証券会社では「申込基準」という規定を設けています。その中でも、以下の条件に該当する人は、申込みができない場合が高いので注意しましょう。
日本国内に居住していない

インターネットで申込みができますが、日本人でも海外居住者は申込みできません。また、日本に居住していれば外国人でも申込みができますが、日本語でコミュニケーションが取れることも、多くの証券会社が基準としています。
金融業界で働く人

証券会社や銀行、保険会社などの金融機関に勤めている場合には、他社の証券会社や一部の金融商品において、申込むことができない場合があるので、注意が必要です。
未成年

未成年の定義は一般的には、満20歳以下であることと承知されていますが、民法753条では、19歳以下でも既婚者であれば成人とみなされます。多くの証券会社は未成年の申込みを受け付けていませんが、19歳以下でも既婚者であれば、申込みできる場合もあります。また、親権者が口座を所有しているなどの一定の条件を付加した「未成年口座」という口座を取り扱う証券会社もあります。
本人限定郵便の受け取り

一部の証券会社では、本人確認書の提示を義務付けた「本人限定郵便」で口座開設の通知書を送る場合があります。そのため、本人確認書(運転免許証やパスポート)の有効期限に余裕があることが必要となります。
十分なインターネット環境がない人

特にネット証券では、インターネット環境の整備を呼びかけています。例えば、インターネットの利用環境やメールアドレスを持っているということはもちろん、各種書面の電子交付を受け付けられることなど、ある程度のパソコン知識が必要となります。
資産及びリスク理解のない人

証券会社を利用して投資を行なうには、一定程度の資産がなければできません。また、投資を行なうことで損失が出る可能性もあるので、そのリスクについても理解しておく必要があります。
NISAへの投資における口座開設の注意点

少額投資非課税制度(NISA=ニーサ)は、新しい投資のスタイルとして話題となっています。この話題のNISAに投資しようと考えている人も多いかと思いますが、NISA口座は、銀行や証券会社の口座と違って、1人1口座が原則となっている点に注意したいところです。いったん口座を作ってしまった場合は、向こう4年間、運用しなければならないという規定もあります。そのため、よく考えてから証券会社を選ぶ必要がありそうです。