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新聞の株式欄や株式ニュースの見方
気になる銘柄の株価や全体の株式市況を知りたいときに役立つのが、新聞の株式欄や株式ニュースです。いわゆる4大紙(朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日経新聞)の株式欄では、前日の株価の動き、売買高などを一覧にした「相場表」が掲載されています。
新聞の株式欄のチェックはなぜ重要?

株価や市況を知りたいときには、証券会社のホームページにある情報ツールを使えば様々な情報が手に入ります。しかし、いまだに新聞の株式欄を利用する人が多いのは、パソコンや携帯電話でインターネットを介して株価の情報を手に入れるには、能動的に情報を検索して仕入れないといけないため、検索などの手間が省ける新聞の方が早いという人が今でも多いからです。特に、忙しい人で長期売買をしている人の場合は、気になる成長企業や保有している銘柄の動きなどは、1日に1回まとめてチェックできる新聞は有効な手段と言えるようです。
株式欄の項目の見方

日本経済新聞では、まず証券取引所の名前が大きく掲出されています。「プライム」とあれば東京証券取引所「プライム市場」の相場表であることが分かります。その下から相場表が始まり、左から「銘柄」「始値」「高値」「安値」「終値」「前日比」「売上高」という項目が並んでいます。
- 銘柄
- 企業名のことで、新聞では略称が使用されます。略称にも一定のルールがあり、例えば「東」と省略されている場合には、主に「東京」を、「日」と略されている場合には、主に「日本」を表します。
- 始値
- 「はじめね」と読みます。日本の株式市場は午前9時から取引が開始されますが、その日最初に取引された株価を表しています。
- 高値
- 「たかね」と読みます。その日の取引の中でも最も高かった株価を表しています。
- 安値
- 「やすね」と読みます。その日の取引の中でも最も安かった株価を表しています。
- 終値
- 「おわりね」と読みます。日本の株式市場は午後3時に取引が終わりますが、3時の時点での最終的な値段を指しています。
- 前日比
- 高値や安値ではなく、「終値」を基準として、前日との差額を表しています。△は値上がり(増)、▲は値下がり(減)を表しています。また、「0」は前日と変わらず、「-」は前日(事実上の前々日)または当日(事実上の前日)の取引がまったく行なわれなかったことを表しています。
- 売上高
- その日の売買が約定された株数を表しています。株数は主に1000株単位で表現されるので、172とあれば、17万2000株となります。ただし、株数の単位は取引所によって異なります。
株式ニュースの読み方

株式投資で成功するには、ニュースにある事実から今後の経済の予測を立てることが重要です。そのため、日ごろから新聞やテレビ、インターネットでの経済・金融・株式関連のニュースにはアンテナを張っておきたいところです。
中でも、「金利」は、金利が下がれば株価は上がり、金利が上がれば株価が下がるので、常に注意しておくことが必要です。また、製造業の銘柄に大きくかかわる原油価格は世界のニュースの動向から先読みすることができます。政治関連のニュースは特に経済政策に関するニュースに注目しておくと良いでしょう。他にも、異常気象や天災などが株価に大きな影響を与えることも多いので、できれば様々なジャンルのニュースを読むことが重要です。