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世界の主要な株価指数「FTSE100」
FTSE100はイギリスを代表する株価指数です。ヨーロッパにはドイツのDAXやフランスのCAC40などの代表的な株価指数がありますが、日本にもっともなじみの深いヨーロッパの株価指数と言えば、この「FTSE100」だと言われています。
FTSE100とは

FTSE100は、英国フィナンシャル・タイムズ社とロンドン証券取引所グループの合弁会社であるFTSEが公表している株価指数で、英国を代表する株価指数です。イギリスのロンドン証券取引所に上場されている銘柄の中から、時価総額が高い100社を対象に算出されています。1983年12月31日の株価を基準値(1000ポイント)とし、東証株価指数(TOPIX)などと同様、時価総額加重型指数となっています。
FTSE100に採用されている銘柄でロンドン証券取引所に上場する企業の時価総額の内、約80%を占めており、イギリス経済の状況については、ほぼFTSE100を通して実体がつかめるというのが特徴です。
FTSE100の採用銘柄には、世界最大の鉱業会社「BHPビリトン」や石油会社大手「BP」といった資源・鉱業から衣料ブランドの「バーバリー」、通信会社大手「ボーダフォン」といった英国を代表する企業がずらりと顔をそろえています。
また、同様の指標に、FTSE250種総合株価指数、FTSE500種総合株価指数があります。
一味違う指数の開発を行なうFTSEという会社

FTSE社は、世界の主要経済紙「フィナンシャル・タイムズ」社とロンドン証券取引所との合弁会社で、証券会社でもなく、金融データベンダー(販売会社)でもないという、他の主要株価指数を算出する指数プロバイダーとは少し異なる性格を持っているのが特徴です。FTSE社はロンドン本社以外にも、東京、パリ、ニューヨーク、香港、フランクフルトなど世界各地にオフィスを構え、独自の情報収集力で、株式や債券の指数を作成・管理しています。FTSEは、欧州でももっとも有力とされるFTSE100を開発した他、英国市場だけでなく、ヨーロッパ市場を網羅する「FTSE Eurotop100/300指数」も発表しています。また、日本とのつながりも深く、FTSE日本指数を含むグローバル・インデックス(FTSE全世界指数)といった数多くの指数を開発しています。
FTSEグループがユニークだといわれるのは、社会貢献度の高い世界中の企業に絞った「FTSE4Good」という指数を開発するなど、他の指数プロバイダーでは真似のできないような独自路線を貫いているところにあります。また、FTSE社は、「FTSE4Good」からの収益をユニセフ(国連児童基金)に寄付していて、寄付額は現在までに50万米ドルを超えています。
日本でもFTSE JAPANによる投資家セミナーなどが人気で、様々な企業や団体と連携しながら新しい市場機会の創設を行なっています。